本を読んで

都合のいい女で居続けることが、あとどのくらいできるのだろう。

と、ふと考えた。

そんな事は望んでいないはずだったので、自分でも驚いた。と同時に、そう思うのも当たり前かと納得した。

 


このまま私を拾ってくれないだろうか。

生活の隅に置いてくれないだろうかと思ってしまった。

そしてそのまま、何かの小説で読んだ主人公の気持ちをそのまま繰り返して、

どこか寂しいままで、そのままいつまでも、死ぬまでぼんやり暮らしていけはしないのかと。

 


幸せかどうかはわからないけど、不幸とも言えない気がするから。

幸せでなくても、不幸では無いのなら、いつもどこか寂しくたって構わないと思えるのではないだろうか。

 


それが、誰かを道連れにする事を前提に考えていると気づき、その浅ましさに落胆した。

 


目の前の仕事すら出来やしないのに次の仕事を考えたり、見た目だけで判断して何も分からないままで身の回りを埋め尽くしている今の私に、いったいどんな人が手を差し伸べてくれるというのだろうか。

 


一緒に暮らしたいとまでは言わずとも、手を差し伸べてやってもいいと思ってもらえる人間になる為に、努力や忍耐が今必要かもしれない。