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いろんなことを捨てて、もういいやって思って、ゴロゴロしていたら
あの人ならいいのにと涙が出てきた。
訳も知らずに慰められて気持ち悪かった。
嫌いな匂いだったし、嫌いな声だった。
そろそろ動かなくてはいけない。
話をしてきた。
棚ぼたで惑わされる。
なにが1番大切なのか…もちろんどれも大切なのだけれど、足踏みしてしまう。
誰かと会うとイヤリングを片方無くす。
片方だけのイヤリングが鏡の前にあって、付けもしないのに埃をはらう。
誰の為に頑張ってるのかわからない部屋の改造は、誰も入れないのに誰かに見られる前提で出来ていく。
誰かに見てもらわなくちゃと思って、もういいやとおもって、ゴロゴロしてたら、出てきた涙なんだ。