■
雨が続いて、洗濯機を回せない。
半乾きが1番嫌いだ。
少し遅めに起きて、外がすごく明るく思えたので洗濯機をまわした。
少しして予報を見ると、湿度は昨日とあまり変わらず、夕方に少し雨が降るらしかった。
シーツだけ外に干して、あとは部屋干しした。
昨日の夜、それなりに楽しく帰ったあと、不意に目に入れたくないものを見てしまった。
眠れず、絵を描いてから寝た。
たまに、死にたいと思う時がある。
そうなるといろんな死を思い浮かべて、身勝手に死ぬときでさえどうか楽にと、綺麗にと思ってしまう。
それは、飲み会で鬱の話が出たときや、
電車で女性3人組の話にふと耳を傾けたとき。
鬱という言葉が出た時点で、どこも門前払いは普通だと社長が言うと、それはそうだと声が聞こえる。
女性3人組は、つり革につかまりながら、上下関係がありつつ仲良さげに話している。
ある駅で1人が降りると、残りの2人は、居なくなった人のリストカットの跡の話をしていた。
私は電車に座り、視界は前に立つ人の腰あたりをぼんやり漂い、頭の中では、どうか死顔が綺麗でありますようにと落ち着く。
もう人に会っていいんだ。
展覧会にだって個展にだって、ちゃんと注意すれば、配慮すれば、行っていいんだよ。
それでも出かけずに布団で過ごす時間を、今必要としているのだから。
どうせ乾かないと思ったシーツは、午後にはほぼ乾いていた。